産後の悩み

産後の蕁麻疹はいつまで?かゆみの原因と対策や薬はどうしたらいい?

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産後は蕁麻疹になりやすい?

妊娠中から産後まで、様々な体質変化やトラブルが起きやすいこの時期。

悩みの一つとして、蕁麻疹や湿疹が出てしまうことがあります。

肌がかゆくて耐えられない!これって、もしかして蕁麻疹?

一度かいてしまうと止まらなくなる、かゆみ。

虫刺されのようにポツポツと広がってしまったり、肌荒れにつながってしまい、ひどいときには寝れないくらいのかゆみに襲われることも。

つらい蕁麻疹の原因はそもそも何か?

塗り薬は何を使えばいいのか、かゆみを抑えるためにはどうしたらいいのか改善方法を調査してみました!

わたしが参考にさせていただいたサイトはコチラ↓

日本皮膚科学会(じんましんについて)

蕁麻疹が出る原因と種類は?

肌の一部が突然かゆくなり、赤く湿疹のように盛り上がり、しばらくすると自然になくなってしまうのが蕁麻疹です。

あんなにかゆかったのに、気が付いたら治ってた。

こんな経験ないですか?

でも、かゆくてつらい!どうにかしたい!(かゆくて夜中起きてしまう人もいます)

そんな蕁麻疹が起きないように対策し、症状が出たら一刻も早く治したいですよね。

突発で起きる蕁麻疹を患う患者さんの70%は、誘因不明とされていますが、多くの場合疲労やストレス、感染などが原因と言われています。

蕁麻疹の原因を知ると、予防や改善につながりますので、このままぜひ読み進めてみてくださいね。

多くは急性型と慢性型に分かれる

蕁麻疹の種類
蕁麻疹にはいくつか種類がありますが、その多くは急性蕁麻疹慢性蕁麻疹に分かれます。

蕁麻疹の種類

  • 1か月以内のもの=急性蕁麻疹
  • それ以上続くもの=慢性蕁麻疹

じんましんは成人の約20%にみられる頻度の高い症状です。
典型的なじんましんは膨らんで痒みを伴い、数時間で消失します。病態は皮下の血管拡張が主体ですので、緊張している日中はおさまり、リラックスした時や運動、入浴、飲酒後に強くなります。

原因不明のことがほとんどです。

山王クリニック

毎日出る方、妊娠中の半年間だけかゆみを感じたり個人差がありますが、ほとんどの場合は何か月~何年か症状が続いたのち、自然治癒することが多いと言われています。

食品が原因のアレルギー性

食べ物が原因で蕁麻疹の症状が現れることがあります。

魚介類サバ、サンマ、マグロ、エビ、カニなど
肉類豚肉、牛乳、鶏肉など
卵、乳製品鶏卵、牛乳、チーズなど
穀類・野菜大豆、小麦、ソバなど
食品添加物人口色素、防腐剤・パラベンなど

わたしの姉は、マックのポテトを食べるといつも蕁麻疹が出ていたわ。使ってる油が原因かしら。

これまで食べていて大丈夫だったのに、突然蕁麻疹が出たりすることもあります。
反対に、これまでダメだったのに今日は大丈夫だったということも。

飲み物では、お酒が原因で蕁麻疹が出てしまう人もいます。

蕁麻疹はお酒が原因?

ストレスが原因の非アレルギー性

身体的、精神的にストレスを感じたりすると蕁麻疹の症状が出るケースもあります。

とくに疲れを感じたときや、生理中や開始前なども症状が起きやすいと言われています。

産後は蕁麻疹になりやすい?いつまで続くの?

産後は蕁麻疹になりやすい?
これまで蕁麻疹に悩んでいなかった人も、産後にかゆみなどの症状に襲われた!って方がたくさんいることがわかっています。

なんで産後は蕁麻疹になりやすいのか、気になる!

産後は体調の変化を感じやすい時期でもあり、赤ちゃんのお世話で自分の時間が取りづらくなります。

妊娠中に続き疲れがたまり、蕁麻疹が悪化してひどくなることもあるのです。

ストレスの無い生活を送ることは難しいですが、産後であればいつも以上にストレスの多い状況にあると思います。産後は特にホルモンの影響もありますので、決して無理をせず、自治体の育児サポートを受けたり、同じような月齢の子どもが集まる場(児童館など)で情報交換をするのも良いと思います。今は特に大変だと思いますが、一定期間と思い、育児も家事も頑張りすぎないことが大切です。もし家族や友人などに相談するのが難しい場合は、皮膚科専門医に話してみるのも一つの方法です。一人で抱え込まず、子どもとの時間を楽しめる余裕が出てくるといいですね。

はだねっと こどもメンタルクリニック芝 吉田真奈先生

そんな蕁麻疹ですが、育児が楽になるにつれ自然に治ることがほとんどと言われているので、そこまで不安にならなくても大丈夫だと思います^^

では、なぜママたちは蕁麻疹に悩まされるのか?

まず原因について詳しく見ていきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

妊娠中に増えていた女性ホルモンは、産後に急激にホルモンの量が減少します。

そのためホルモンバランスが乱れ、様々な症状を引き起こしたりイライラしやすくなってしまうことがあります。

ちょっとしたことでイライラ!ってことがよくあるわ。

イライラが止まらない!ストレスや疲労

寝不足
妊娠中はつわりから始まり、出産後は育児に追われ、2時間おきの授乳…などなど、ママは本当に大変です。

パパ、もう少し手伝ってよ!とちょっとしたことで夫婦喧嘩になったり、産後うつになったり、寝不足が続く毎日…

育児って、こんな大変なの?ほんとしんどすぎるんだけど!

私も鮮明に覚えてます^^;

あの寝れない毎日と夫にイライラする日々。(笑)

こういったことで、蕁麻疹の症状が現れたり、悪化させてしまうこともあります。

かゆくなりやすい部分や対処法は?

かゆくなりやすい肌の部分
蕁麻疹は太ももやお腹、ひざの後ろ、胸、首といった皮膚の柔らかい部分に発症しやすいことがわかっています。

しかし、それ以外にも手足や手の甲、背中といった部分にも発症することがあり、全身どこの部分にも発症する可能性があります。

蕁麻疹はかいてしまうほど湿疹や赤みが広がり、ひどい場合はミミズ腫れのようになってしまうこともあります。

このように、かきすぎると跡がしばらく残ってしまうこともあるので早めに対処していきましょう。

デリケートな陰部は要注意!

陰部のかゆみ
陰部(デリケートゾーン)は、汗やムレることによりかゆみを引き起こしやすい部位。

特に生理中は肌がムレて、トラブルが起きやすい状態になっていて、下着などの繊維が肌と相性が悪かったりすることも原因の一つになります。

ポイント

生理ナプキンは汚れていなくても、こまめに替えることが大切です。

シルクやコットンなどの天然素材の下着は、肌触りも柔らかく、汗や湿気を逃がすなど通気性に優れているのでおススメです。

他にかゆみや痛みの原因として考えられるのは、性感染症です。

かゆみが起きやすい性感染症

  • カンジダ性膣炎や皮膚炎
  • 梅毒
  • 疥癬虫(ヒゼンダニ)
  • ケジラミ症
  • 性器ヘルペス
  • 尖圭コンジローム
  • 陰部軟属腫(水いぼ)

性感染症の場合、治療できるのは産婦人科・皮膚科です。(男性の場合は泌尿器科でも受診できます)

感染の検査・診断・治療を希望する場合は、あらかじめ受診する病院で診察内容を調べましょう。

注意ポイント

陰部のかゆみは様々な原因があり、自己判断は危険と言われています。

症状に合わない薬を使い続けていると悪化する恐れもあるので、心配な人は早めに病院の診察を受けましょう。

頭皮のゴシゴシケアは逆にNG

頭皮のかゆみ
きちんとシャンプーをしたり、ケアもしているのに頭皮がかゆくなったり、フケ、においなどのトラブルが起きることも。

これらの頭皮トラブルは、頭皮湿疹と呼ばれることがあります。

頭皮トラブルの原因

  • 脂漏性皮膚炎
  • 膿痂(のうか)湿疹
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触性皮膚炎
  • 頭皮の乾燥(皮脂欠乏性皮膚炎)

頭皮がかゆい!フケも出てるし、いつも以上にシャンプーでゴシゴシしたくなる!

この気持ちはすごくわかります。

フケが出てると、その日お出かけもしたくなくなっちゃうのよね。

しかし、シャンプーでゴシゴシ頭皮をこすってしまうと悪化してしまう可能性もあるので気を付けましょう。

ママ、優しく洗って!

ポイント

シャンプーは地肌の汚れをしっかり落とせる種類を選ぶ。

しっかりと泡立ててから、なでるだけで十分に汚れは落ちますので、指の腹で優しく頭皮を洗うイメージでシャンプーしましょう。

赤みがでやすい顔は刺激性が低いものをチョイスして

顔のかゆみ
顔のかゆみは赤みやポツポツなどが広がり、メイクもできない!ってときは本当に嫌になりますよね。

ファンデーションでごまかしたいけど、余計にひどくなりそう!

肌は乾燥すると、バリア機能が低下するので刺激を受けやすくなり、肌のかゆみを伴うことがあります。

かきむしったりすると、症状が広がるのと、跡が残ったりして、治りが遅くなるので注意しましょう。

ポイント

保冷剤などをハンカチでくるんで優しく顔を冷やすとかゆみが治まることも。

洗顔は、肌に優しい洗顔料を使い、メイクはできるだけ刺激が低い化粧品を使いましょう。(ノーメイクが一番良い)

顔のかゆみを感じたら、乾燥している可能性が高いので、いつも以上に保湿に心がけると良いですよ。

かゆすぎる!手足や手のひら

手足のかゆみ
手のかゆみが特に強く感じるのは、慢性湿疹の可能性が考えられます。

ほかにも、異汗性湿疹(汗疱)といって、初夏によく見られるのですが、手のひらにポツポツと湿疹ができたり、かゆみを伴うことがあります。

夏はいつも猛烈にかゆくなって赤くなるわ…。私は異汗性湿疹の可能性が高いわね。

ただの手荒れ…と思っていたらかゆみを通り越して痛みを感じることもあります。

皮膚科などの病院へ行くとステロイドや抗ヒスタミン薬を処方されることが多いです。

ついついかきむしってしまいがちな太もも

太もものかゆみ
寒さの中、いきなりこたつに入ると太ももがかゆくなった!などの経験はありますか?

あちこち掻いて真っ赤っか…なんてことも。

体温が上昇すると、貯えた熱を放出して血管が拡張し、その際にかゆみの神経が刺激を受けてしまうことがあります。

走るとかゆくなるのもこの現象だね!

他にも、乾燥がかゆみの原因になりやすく、湿疹が出来てしまうことも。

ポイント

太ももなどの足は乾燥しやすい部位でもあるので、保湿をしっかり行いましょう。

ボディクリームや、ボディオイルをマッサージするように血行促進しながら塗布するのがおススメです。

アレルギーかも?目や唇

目や口のかゆみ
目のかゆみは花粉などのアレルギーのほか、ドライアイでも目のかゆみを引き起こすことがあります。

ついかきむしってしまうと、湿疹につながってしまうことがあるので注意が必要です。

ポイント

まばたきの回数を多くし、部屋の加湿を心がける。

アレルギーの場合は、病院で処方してもらうほか、メガネやマスクなどで対策しましょう。

唇のかゆみは、乾燥して荒れていることが原因として考えられます。

リップやワセリンを塗って保湿を心がけましょう。

他には、ウイルスによって唇が腫れたり水ぶくれができたりする「口唇ヘルペス」や口や唇の周りに湿疹ができる「口唇炎」もかゆみの症状として可能性があります。

注意ポイント

症状を繰り返し、治らない場合は一度皮膚科などの病院で診察を受けましょう。

蕁麻疹の対策や治し方は?

蕁麻疹の治し方や対策
症状が出てしまった蕁麻疹を一刻も早く治したい!

できるだけ蕁麻疹の症状を出ないようにしたい!と思う方はこちらもチェックしてくださいね^^

湿疹が出てる部位を冷やす

蕁麻疹を冷やす
湿らせたタオルや保冷剤をハンカチにくるんで、湿疹が出ている部分に優しくあてるようにしましょう。

かゆみが収まったり、症状を軽減する効果が期待できます。

塗り薬を塗布する

塗り薬
皮膚科や産婦人科へ行くと、ステロイド薬や抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬などが症状に合わせて処方されます。

蕁麻疹の治療の第1は、できるだけ原因・悪化因子を探し、それらを取り除く、または避けるようにすることです。第2は薬による治療です。蕁麻疹には様々な種類がありますが、そのほとんどの場合は結局マスト細胞から遊離されたヒスタミンが血管および神経に働くことで症状が現れます。そこでこのヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬が用いられます。

日本皮膚科学会

病院に行くほどじゃないかな…って方は、

市販薬でも手軽に購入できる「メンソレータム ジンマート」がおススメ。

3つのかゆみ止め成分と、冷感・収れん・抗炎症成分が配合されていて、腫れてかゆい蕁麻疹にアプローチできます。

 

からだにやさしい漢方を飲む

漢方
蕁麻疹に効果的と言われているのが、十味敗毒湯(じゅうみはいどうくとう)という漢方薬です。

「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」は、患部が湿潤型でじゅくじゅくしているときに、肌をふさいでいる余分なものを出すとともに、「水(すい)」や熱を発散させて、肌を正常にしていく処方です。この薬は、有名な江戸の医者、華岡青洲が中国の処方を応用し、日本人向けに創った薬として広く使われています。

漢方セラピー

バランスの良い食事と睡眠・休息

休息
蕁麻疹はストレスや疲労により悪化させてしまう可能性があるので、できれば休息できる環境づくりが大切です。

栄養バランスを考えた食生活の見直し、十分な睡眠を心がけたいですね。

育児中はママは自分の時間は取りにくいので、できるだけ家族のサポートを受けましょう。

注意!授乳中は医師の診断を受けてから

授乳中の蕁麻疹
飲み薬や塗り薬のかゆみ止めがありますが、授乳中は自己判断ではなく医師の診断を受けてから使用するようにしましょう。

手軽に購入できる市販薬も同じです。

口コミやネットの情報などで使用しているのを見かけても、個人差があるので全ての方に影響が出ないとは言い切れません。

出産した産婦人科や皮膚科などに行き、先生と相談してから使用するようにしましょう。

ポイント

受診する病院に使用したい薬と薬の利用規約や説明書を持っていくとスムーズです。

まとめ

蕁麻疹の肌荒れに負けない
蕁麻疹は突然症状が現れ、自然に消えてしまうものでもあります。

安易に考えて何も対策せずにかきむしってしまうと、跡が残ったり治りが遅くなってしまうので注意が必要です。

蕁麻疹で肌荒れがひどくて外出もしたくない…

そんなことがないように予防していきたいですね。

疲労を溜めないようにし、適度にストレスを発散することが大切ね。

授乳中の方は薬を服用する前に、医師に相談することをお忘れなく。

肌トラブルに負けないスキンケアを行うように心がけていきましょう!

  • この記事を書いた人
チカ

チカ

やんちゃな男の子2人を子育て中。 毎日ドタバタ育児生活だけど、子どもの成長を見るのが楽しみ。 ■■■美容家・化粧品検定1級所持■■■ 産後だってキレイなママでいたい!をモットーとする。 普段はWEB屋さん。

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